はじめに
内科では明らかな外傷以外の人が外来に来られます。
本当にいろいろな病気の可能性があります。
問診と診察で大体病気の検討がつきます。
しかし、中にはいろいろ検査してもなかなか診断がつかないこともあります。
そのような場合には他の診療科や、内科でも専門分化した科に診てもらう場合や、さらに大学病院など高次医療機関に紹介する場合があります。
診療科・部門
内科では明らかな外傷以外の人が外来に来られます。
本当にいろいろな病気の可能性があります。
問診と診察で大体病気の検討がつきます。
しかし、中にはいろいろ検査してもなかなか診断がつかないこともあります。
そのような場合には他の診療科や、内科でも専門分化した科に診てもらう場合や、さらに大学病院など高次医療機関に紹介する場合があります。
総合診療科では「最近なんだかしんどいが何が原因なのか分からない」とか「腰のあたりが痛いが内科に行くべきか整形外科なのか悩んでいる」と言った診断が未だついていない症状の患者様を中心に対応しています。診察の結果、外科や整形外科に院内紹介をすることがあります。何れの科を受診すべきか分からない場合はまず総合診療科を受診してください。
内科では脂質異常症や高血圧、糖尿病、高尿酸血症など以前は成人病、現在では生活習慣病と呼ばれている疾患を中心に診察しています。健診や人間ドックで異常を指摘され内科受診を指示された患者様はこちらで対応しています。内科担当医には各々専門科(糖尿病・内分泌内科、血液内科など)がありますので、症状や相談内容に応じて当該担当医へご案内します。また各担当医での診察の結果、循環器内科や呼吸器内科など他の診療科へ院内紹介することがあります。
消化器内科の担当領域は広く、大きくは消化管(食道・胃・十二指腸・小腸・大腸)と肝臓・胆道(胆嚢と胆管)・膵臓に分かれます。
消化管の評価には内視鏡検査が欠かせず、必要に応じて上部内視鏡検査や下部内視鏡検査を行い、診断・評価を行っています。早期の食道がんや胃がんは通常の内視鏡(WLI)観察では拾い上げが困難なことがあり、当院では画像強調内視鏡(LCI・BLI)観察を併用し、がんの見落としを最小限にする様努めています。胃潰瘍が見つかれば飲み薬での治療に加え、その原因が鎮痛剤なのか或いはヘリコバクター・ピロリ感染なのかを確認し、ヘリコバクター・ピロリが原因であれば、その除菌治療を行います。人間ドックでヘリコバクター・ピロリ感染を指摘されて受診された場合も評価の上、除菌治療を行います。急な血便で受診された患者様には速やかに腹部CT検査を受けていただき、緊急止血治療が必要な場合は入院の上、内視鏡的止血術で対応しています。血液混じりの下痢が持続して受診される患者様がいますが、下部内視鏡検査の結果、大腸ポリープや大腸がん、或いは潰瘍性大腸炎やクローン病と言った炎症性腸疾患IBDが見つかるケースがあります。内視鏡的切除術の対象ポリープであれば、日帰り或いは入院の上で大腸内視鏡下切除治療を受けていただいています。大腸がんの場合は適応があれば内視鏡下切除治療を行いますが、適応外であれば外科と連携し外科的切除治療を行っています。炎症性腸疾患IBDは難病指定されており若い世代を中心に増えてきています。特に潰瘍性大腸炎患者は軽症を含めると日本では22万人と推定されており、当科ではよく見られる疾患です。指定難病であり基本薬の継続にも関わらず状態が不安定になることが多く、下部内視鏡検査及び非侵襲的なモニタリング法(血清ロイシンリッチα2グリコプロテイン、便中カルプロテクチン、PGE-MUMなど)で活動性を評価の上、必要に応じ分子標的治療薬や血球成分除去療法を導入しています。
肝臓病は大きくウイルス性肝炎(主にB型及びC型)、自己免疫性肝疾患(原発性胆汁性胆管炎、自己免疫性肝炎など)、アルコール性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝疾患に分類されます。ウイルス性慢性肝炎の治療は核酸アナログ・DAAの内服ですが、C型慢性肝炎はDAAが著効した事から現在外来患者数はかなり減ってきています。自己免疫性肝疾患はウルソ或いはステロイド内服の継続、アルコール性肝障害は節酒・禁酒の指導、非アルコール性脂肪性肝疾患は運動・食事指導に加え、背景にある生活習慣病(糖尿病、脂質異常症、肥満症など)改善の指導・治療を行っています。健診で肝機能異常を指摘され受診される患者様が多いですが、当科で対応いたします。脂質異常症や肥満症を伴う非アルコール性脂肪性肝疾患が原因であることが多いですが、血液検査や腹部超音波検査などの画像検査を行っても原因がはっきりしない場合は肝生検を行う事があります。何れの肝臓病も肝硬変に進行すると肝発がんのリスクが上昇するため、定期的な腹部超音波検査、腹部CT、肝臓MR検査での評価に加え、最近では超音波エラストグラフィーによる肝硬度測定を行い、肝細胞がんのリスク評価を行っています。
胆道疾患で多いのが結石(胆嚢結石と胆管結石)と胆嚢ポリープですが、黄疸を契機に見つかるのが胆道がんです。腹部超音波検査や腹部CT、MRCPなどで評価を行いますが、黄疸を認め緊急ドレナージが必要な場合は入院の上、ERCPで胆管内にチューブを留置し減黄を図ります。ERCP下処置が困難な場合は経皮的に処置を行う場合もあります。胆管結石であればERCP下に採石治療を行いますし、胆管がんであれば外科と連携の上外科切除治療となります。胆管結石に胆嚢結石を合併している場合は胆管結石の治療終了後に外科的胆嚢摘出治療を行います。
膵臓病で定期通院を要する疾患は多くありませんが、怖いのが大酒家にみられるアルコール性急性膵炎と胆管結石嵌頓による胆石膵炎です。臓器が溶け出す病気であり緊急入院の上絶食・点滴治療が必要であり、胆石膵炎では緊急でERCP下採石治療が必要です。急性膵炎は当院でも対応していますが、重症膵炎の場合は大学病院など高次医療機関へ紹介する場合があります。最近健診などで偶然発見されるものに膵嚢胞性腫瘍があります。特に膵IPMNと言う膵癌の発生母地となる腫瘍があり、「通常の膵癌」と比べ悪性化率は低いものの定期的な観察が必要であり、腫瘍の状態に応じ半年から1年半毎に腹部超音波検査や腹部CT、MRCPで評価を行っています。最新のIPMN国際診療ガイドラインでは、嚢胞径の小さいものは5年間変化がなければ経過観察は終了可能、との文言が追加されましたが、この腫瘍は「通常膵癌」の発生リスクがあるため、将来癌が見つかっても体力的に手術が困難といったケースに限った方が良いと考えます。十分な評価の上で治療を進めるべき膵疾患は多いですが、当科では慎重に安全に診療を進めますので安心して受診してください。
役職 | 消化器内科部長 |
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資格・専門医 | 日本内科学会認定内科医 総合内科専門医 日本消化器病学会 消化器病専門医 日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡認定医 指導医 |
所属学会 | 日本内科学会 日本消化器病学会 日本消化器内視鏡学会 |
役職 | 医員 |
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資格・専門医 | 日本消化器病学会消化器病専門医 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医 日本内科学会認定内科医 |
所属学会 | 日本内科学会 日本消化器病学会 日本消化器内視鏡学会 |
役職 | 医員 |
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所属学会 | 日本内科学会 日本呼吸器学会 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
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午前診 | 石川 貴史 | 西村 昌子 | 齋藤 萌加 | 中山 藍 | 梶原 正章 | 第1・3・5週髙松 輝行第2週 梶原 正章 第4週 小島 雄太 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
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午前診 | Ⅰ診 | 今林 達哉 | 髙松 輝行 | 田代 雅裕 | 浅井 哲 | 岡本 陽子 | 第1・3・5週進藤 俊第2・4週小林 鉄郎 | Ⅱ診 | 結城 武彦 | 植田 彩果 | 濱中 宏光 | 齋藤 萌加 | 植田 彩果 | - | Ⅲ診 | (内分泌)川原 良介 | - | - | ※1(内分泌)稲津 哲也 | (肝臓外来)結城 武彦 | (内分泌)朴 孝憲 |
夕診 | 石川 貴史 | 17:15~今井 隆行 | 髙橋 慧 | 海老沼 翔太 | 髙松 輝行 | - | |
備考 | ※1 初診受付11:00まで |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
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午前診 | 胃カメラ | 担当医 齋藤 萌加 | 齋藤 萌加 佐藤 仁 | 担当医 | 永田 保 大野 将司 | 井上 博登 | 担当医 | 大腸ファイバー ※午後からの検査となります | 齋藤 萌加 | 齋藤 萌加 | 担当医 | 齋藤 萌加 | 井上 博登 | - |