令和４年度 近江草津徳洲会病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  3. 初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  7. その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0～ 10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～
患者数 45 58 82 59 93 137 161 361 449 303
退院患者数の総数は、2021年度は1,608名でしたが、2022年度は1,748名になっており、増加しています。
新型コロナウイルスの感染感染増加の為か、気管支炎・肺炎などの感染症の入院が増加したようです。
細かく分析した訳ではありませんが、その他にもいろいろな面で新型コロナウイルスの影響が出てきているものと思われます。
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 21 49.43 21.11 14.29 87.81
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。） 19 2.63 2.64 0 57.89
050130xx9900x0 心不全 18 44.83 17.54 11.11 86.94
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 14 40.36 13.61 7.14 74.93
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 12 20.83 11.77 8.33 80.25
当科の入院患者様は高齢者の誤嚥性肺炎、脱水症（体液量減少症）、心不全、慢性腎不全などが多くなっています。
今年度は小腸の腫瘍関連、尿路感染症も多くなりました。
高齢者が多いですが、地域住民の多様なニーズに応えられるよう日々努めています。
また、必要に応じて高次医療機関へ紹介しています。
呼吸器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 25 22.2 21.11 8 83.72
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 8 23.88 18.57 0 76.38
0400801499x012 肺炎等（市中肺炎かつ75歳以上） 3 32.67 18.95 0 95
050130xx9900x0 心不全 2 14.5 17.54 0 90.5
高齢者の肺炎について、咳や発熱が目立たないことがある。痰も出にくいことがある。
食欲不振、全身のだるさ、意識障害が前面に出ることや、脱水症状が見られることがある。
持病や他の病気の症状と肺炎の症状との区別が難しい。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060235xx97xxxx 痔瘻 37 2.14 5.68 0 39.95
060241xx97xxxx 痔核 28 2.57 5.46 0 47.39
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア（15歳以上） 24 5.83 4.59 0 69.71
060330xx02xxxx 胆嚢疾患（胆嚢結石など） 24 5.29 6.07 0 53.88
060150xx03xxxx 虫垂炎 20 5.4 5.32 0 37.7
痔瘻・痔核などの肛門疾患、鼠径ヘルニア、胆嚢疾患が多く、虫垂炎など緊急手術症例も対応しております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 71 38.07 26.42 26.76 83.82
160760xx97xx0x 前腕の骨折 33 3.94 4.86 0 57.09
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 28 2.89 5.37 0 35.14
160780xx97xx0x 手関節周辺の骨折・脱臼 20 3.4 4.10 0 28.9
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 14 28.64 14.17 7.14 72
高齢者の骨折が増えています。できるかぎり受傷後2日以内に手術を行い、早期のリハビリテーションで歩行能力が低下しないように努めています。
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準（※）		 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 2 2 1 3 2 0 1 8
大腸癌 4 5 11 8 2 9 2 8
乳癌 2 2 0 0 0 16 1 8
肺癌 0 0 0 1 1 1 1 8
肝癌 0 0 0 0 0 0 2 8
※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
5大癌と呼ばれる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の患者様の数を、初発のUICC病期分類別、再発に分けて集計しています。
UICC病期分類とは、UICC病期分類国際対癌連合によって定められた、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の3つのカテゴリによって各癌をⅠ期（早期）からⅣ期（末期）の 4病期（ステージ）に分類するものです。
「初発」とは、当院において腫瘍の診断や初回治療を行った場合を指します。
「再発」とは、当院・他施設を問わずに初回治療が完了したあと、当院にて患者様を診療した場合や、がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
大腸癌、乳癌、胃癌が多い傾向があり、通院化学療法の症例も増加しております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数		 平均年齢
軽症 2 6.5 47
中等症 16 31.06 79.56
重症 4 21.5 88.5
超重症 4 40 93
不明 0 0 0
肺炎の重症度は患者様の年齢と相関しています。高齢者は容易に呼吸不全・意識障害・脱水に陥りやすく、また持病が悪化する事や免疫状態が良くない事から重症になりやすいと推測されます。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 38 55.87 77.16 6.38
その他 9 65.89 78.33 2.13
一過性脳虚血発作や動脈の狭窄性病変などでは手術的治療が必要な症例を見逃さないように心がけています。
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満） 13 0.46 1.31 0 59.46
K6872 内視鏡的乳頭切開術（胆道砕石術を伴う）※バスケットワイヤーカテーテル要 7 5.29 9 0 88.71
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ以上） 7 0.14 1.86 0 58.86
K654 内視鏡的消化管止血術 5 15.6 29.4 0 72.6
K664 胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む） 3 33 79.67 33.33 83.67
当院では、内視鏡検査時に見つかる大腸ポリープの切除術を多く行っております。
健診による早期発見についても寄与しており、
手術施行時患者様に少しでも負担のかからないよう努めております。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 40 1.8 5.13 0 58.95
K7461 痔瘻根治手術（単純） 31 0 1 0 41.68
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側） 22 1.64 7.36 0 63.09
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの） 20 0.55 3.85 0 37.7
K7434 痔核手術（脱肛を含む）（根治手術（硬化療法を伴わない）） 14 0.36 1.64 0 49.21
胆嚢摘出術、鼠径ヘルニア術、虫垂切除術はいずれも腹腔鏡で施行しており、
在院日数も短くなっております。痔瘻、痔核などの肛門疾患も多く対応しております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術（上腕） 75 1.32 34.76 18.67 78.48
K0462 骨折観血的手術（下腿） 54 0.69 12.3 0 59.11
K0463 骨折観血的手術（鎖骨） 36 0.78 5.83 0 38.33
K0811 人工骨頭挿入術（股） 25 1.44 74.6 24 82.68
K0483 骨内異物（挿入物を含む）除去術（前腕） 15 0.13 1.13 0 40.4
当科では骨折の手術件数が多くなっておりますが、受診後にできる限り早期に手術を行い、リハビリテーションを開始できるよう心がけています。
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 1 0.06
異なる 5 0.29
180010 敗血症 同一 5 0.29
異なる 4 0.23
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0
異なる 0 0
180040 手術・処置等の合併症 同一 3 0.17
異なる 0 0
「同一」とは、入院の契機である疾患と入院中に主に治療された疾患が同一か否かということです。
播種性血管内凝固症候群(DIC)は、さまざまな重症の基礎疾患により、全身の血管内で血栓ができる病態です。
敗血症は血液に感染する菌血症に限らず、感染症によって、様々な重篤な臓器障害が引き起こされている状態を指します。
生命が脅かされるような危険な状態です。
肺炎や尿路感染症、腹膜炎、悪性腫瘍などが原因となったりします。
手術・処置などの合併症の症例は、以前に行われた手術の術後状態悪化に対する治療のための入院であり、手術・処置直後の合併症ではありません。
よって、上記の「手術・処置等の合併症」には本来合併症と言われる事例は含まれていません。
更新履歴
2023/09/19
令和4年度病院指標を公開しました。