院長挨拶

近江草津徳洲会病院 院長梶原 正章

今年の春は、当院に新しい職員が29人入職しました。新しい人達が当院を選んで入職して頂けるのは誠にありがたいことです。それに応えられるような病院にしていかなければなりません。そして多くの皆様に選んでいただき、安心して受診していただけるような病院にしていきたいと考えています。

コロナウイルスの感染症もとうとう「2類」から「5類」になり、コロナウイルスへの対応も新しい局面に入りつつあります。まだ感染が落ち着いたとは言い切れないのかもしれませんが、試行錯誤しながら元の生活に近い形に落ち着いていくことを期待します。2020年から始まったコロナウイルスの感染で、3年間いろいろなことがありました。発熱外来での診療、ワクチン接種、入院患者の受け入れ、院内での感染対策など、これまでに経験したこともないようなことが次々と降りかかってきました。しかし、職員皆で試行錯誤しながら何とか乗り切ってきました。今後どのように対応していくのかについては感染状況をみながら臨機応変に対応していくことになるのかと思われます。

病院の外に目を向ければ、ロシアによるウクライナへの侵攻はいつ終わるのでしょうか。多くの人たちが亡くなっていかれるのは本当に悲しいことで、対話によって和平を実現できる道はないのかと憂慮します。日本の少子化も大きな問題で、子供を育てやすい社会にするためにもっとお金を使ったらよいのでは、などと考えてしまいます。病院でも若い職員が多く、子育てをしながら働きやすい職場を作っていきたいと考えています。最近は男性職員も育休をとることが増えつつあり、時代の流れを感じます。マンパワーの面で難しいところもありますが、皆が気兼ねなく子育てできるようにしていきたいと思います。

働き方改革が進められている中で、病院もその流れに乗らなければなりません。医師の労働時間が来年度より厳しく制限される予定になっています。そのためには、世の中の医師の数が増えなければ無理が生じるように思えるのですが、決まったことですので、これに対応していけるように準備を進めています。徳洲会では、1973年に徳田病院(現松原徳洲会病院)が開院して以来、24時間、365日オープンで休日なども外来の診療にも当たってきましたが、この体制を維持していけるのかどうかも少し心配しています。

当院は今年の秋に開院20周年を迎えますが、ポストコロナの時代をどのように進んでいくのかを考えながら、大海原を進む船のように皆で荒波を乗り越えていきたいと思います。徳州会の理念でもある「生命を安心して預けられる病院」として地域の皆様のお役に立てるように、職員一同努めてまいります。今後ともよろしくお願い申し上げます。

2023年4月1日 近江草津徳洲会病院院長 梶原 正章

院長プロフィール

院長略歴

1996年3月 滋賀医科大学卒
宇治徳洲会病院副院長を経て、2018年4月より当院院長就任

専門分野

消化器外科

資格・専門医

日本外科学会・外科専門医

所属学会

日本外科学会